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トーヤ達後輩組とは異なる場所に飛ばされた健太と綾は、林太郎と合流して間宮先生と対峙することになった。どこかで会ったことがあるように感じた間宮先生は、かつて健太が助けた林太郎の妹の眞耶を襲っていた人物と判明する。間宮先生は健太達をかつて自身を捕らえた3人のこどもと認識し、錯乱して襲い掛かって来た。仮想空間では埒が明かないと現実の間宮先生を探し当てた健太は錯乱する先生を正気に戻そうとするが、その剛力の前に苦戦を強いられてしまう。その時、綾は一枚のカードを発見するのだった。
仮想現実内で出会った【トーヤ】と名乗る少女は矢野康介の近所に住んでいた桃園耶弥だった。既に恋心に近しい感情を抱いていた佳帆は二人の劇的な再会に身を引こうとするも、全てを察した耶弥は佳帆の背中を押す。一方康介は発作を起こし、現実ではない意識の中でかつての亡霊と対峙する。康介は誰よりも強い男となることを誓い、今だけはと佳帆に助けを求める。そして佳帆はゲーム中に発作を起こした現実の康介の下へと向かい、呼吸困難になっていた康介に対して咄嗟に口移しで大量の空気を吹き込むのだった。194ページ
「幸せHAPPYゲーム」最後のゲーム、仮想現実内での脱出ゲームで健太と綾はニューヨーク校の関係者ではない【トーヤ】と名乗る少女と行動を共にし、 渡良瀬と4人で中ボスの一体を撃破する。4人は次の目的地である神社へと辿り着くが、そこには康介と佳帆が先に辿り着いており、康介のトラウマである誘拐犯の幽霊と戦っている所だった。そしてトーヤは康介の幼馴染の桃園耶弥であったことが判明する。何らかの裏の思惑が蠢いていることを感じ始めた矢先、健太と綾は二人だけ別の場所へ転送されてしまったのだった。
京平太が暗躍して催した「幸せHAPPYゲーム」で、健太は多少空回りをしながらも後輩の間を取り持ち幸せに導く。ゲームを繰り返すにつれ、利益の相反する【富豪】を幸せに導くヒントのカードを見つけると、今度は後輩達とカード集めに精を出した。そしてヒントのカードも最後の一つとなった時、最後のゲームの開催が告げられる。最後のゲームとは仮想現実での脱出ゲームであり、健太達ゲームの参加者は皆小学生のようなこどもの姿で真夏の孤島に降り立つのであった。
健太の義理の兄になる予定だった男、京平太。何を企んでいるか分からない不気味なその男のバースデーパーティーの前座のゲームが行われると言われ、会場に案内された先で出会ったのは京平太が意図してニューヨーク校に通わせたと思しき生徒達だった。偶然ではあり得ない状況に警戒する健太を尻目に、マミワイフと名乗る間宮先生の配偶者は自分達と遊んで欲しいのだと趣旨を語る。かくして、その名とは裏腹な思惑が潜んでいそうな「幸せHAPPYゲーム」の開催が宣言されたのだった。全194ページ
優樹子は自分が今までどのような人生を歩んで来たかを健太に語り始めた。柳瀬家が唯里を置き去りにした直後、優樹子もまた異世界に迷い込んだような遠くの地で目を覚まし、苦しんでいたという。唯里の存在を頑なに認めない両親に憎しみを抱くようになった優樹子は一人家を飛び出し、遭難の末に浅羽という夫婦の下に辿り着く。浅羽の夫婦は優樹子のことを行方不明になっていた娘と勘違いし、優樹子も真実を言えずに日々を過ごしていた。しかしそんな日々は長く続かず、優樹子の前に両親が現れたのであった。
京平太によるバースデーパーティーの前座が予告される中、死んだと思われていた唯里の姉が訪れるなど、加速する非日常の中で健太は少しでも不測の事態に対処できるよう鍛錬の日々を送っていた。一方で唯里とおっこは理恵が経験した辛い過去の出来事を共有することになり、かつて心が壊れてしまった理恵の父親がもしかしたら新たに研修生として赴任してきた間宮先生かもしれないということを知る。壮絶な過去を知った二人は理恵が未来へ進むために間宮先生の素性を確認するべく美術室へ向かうのだった。
冬休みが明け二学期となったニューヨーク校にかつておっこの知り合いだった綾が転校生として訪れ、理恵と離れ離れになっていた父が研修生として訪れるなど、新たな面々が顔を出す中、 遂には死んだ筈だった唯里の姉を名乗る柳瀬優樹子までが突如として現れた。ある日置き去りにされた唯里を保護したという認識を持つ健太と真っ向から対立し拳を交える優樹子と健太。そしてそれを仲裁しようと割って入って来る事務員、エレナ。どこまでが仕組まれたことなのか、健太と唯里の運命の歯車が動き出していた。
父が対峙している鬼ヶ原という底知れぬ悪を知った健太は、何等かの意図をもってニューヨーク校に送り込まれたかもしれない八人の生徒がいることを知り学校へと戻った。しかしその内の一人の天草千代に接触してみるも鬼ヶ原の影を感じることはできず、徒労に終わる。優乃により事情を共有された寮監達の支援を取り付けた健太は、八人の内の一人、恩人であり特別なパートナーでもあるおっこに二人きりで話を聞くべく出かける約束をするのだが…そこに波乱を呼ぶ一人の少女の影が近づいて来ているのだった。
心の奥底に押し込めていた記憶を取り戻したおっこが学校を去り、一時は平穏が崩れかけたニューヨーク校だったが、唯里と健太達の尽力により再び平穏を取り戻していた。しかし間もなく迎えた冬休み、健太は実家へ戻るとあられもない姿にされている父親の姿を目撃することになる。それをやったのは鬼ヶ原京平太、かつて姉の笑美里の許婚だった男だった。健太は底知れぬ恐怖を抱え一人稽古に打ち込んでいると、自らの許婚の母の優乃さんから鬼ヶ原という家のことについて話を聞かされることになったのだが…
過去の辛い記憶を取り戻しニューヨーク校を去ろうと日本へ帰ってしまったおっこ。その後を追った唯里、理恵、乙女の三人は途中偶然にも健太と合流し、四人でおっこを連れ戻しに向かい、無事説得することに成功した。健太はおっことニューヨーク校を一緒に卒業する約束をし、おっこの気持ちも聞いてしまう。その後おっこは無事ニューヨークへと帰りつき、迎え入れられた。健太は一人実家に戻り、未来に思いを馳せながら因縁に決着を付けようと父親と対峙するのだった。
ニューヨークでコースケの事件に関わったことで忘れていた記憶が呼び起こされたおっこは、過去に不良グループ【千刃鶴】の一員として活動していた罰を受けずにいたことへの自責の念に支配されていた。他のメンバー同様に自分も罰を受けなければいけないと、誰にも別れを告げずに地元へ帰ってしまい、そこで昔の仲間と出会い、不良に絡まれてしまう。唯里は理恵と乙女と共に日本へ駆け付け、健太とも偶然落ち合った。そして四人はおっこが向かったであろう千刃鶴の元アジトの廃工場へ向かうのであった。
失っていた記憶が戻ったことで自責の念に囚われてしまったおっこは、その記憶を思い出す。時は中学時代、おっこは「千刃鶴」と呼ばれたグループのアジトを突き止め、その一員として迎えられることに成功した。悪名高い不良学校の人間が進学校の生徒から巻き上げたお金を無償で回収する千刃鶴、その行動に対して何故そんな馬鹿なことをするのかと問うと、返って来たのは彼らが皆「バカだから」という不可解な答えだった。おっこは千刃鶴の活動にのめり込み、大きく心を傷つけることになって行く。
何かを思い出して人が変わってしまった恩人のおっこ。健太は何とか話をするため接触を試みるが、おっこはそれに応じようとはしなかった。そんな時健太はその場にいる筈のない面々と出会い、おっこに何があったのかを聞くことになる。一方のおっこは、かつて自分が居場所として身を寄せていた場所へと向かい、かつての友人、「遊人」と再会する。そこでおっこは中学生の頃に自分の身に起きた事件、その始まりの記憶を辿るのだった。
唯里を取り戻すため実家へ乗り込んだ笑美里。その想いを受け取った唯里は自分にできる精一杯の抵抗を試みた。命の危険すらあったその行動で遂に笑美里と唯里は真の再会を果たし、唯里がどのようにして笑美里の娘となったのか、最後の物語が語られる。長い笑美里の物語の終幕と共に時間が現在へ戻ると、健太のもとにあり得ない事を告げる一本の電話がかかってくる。停学中の日本にいる健太にしかできない人助けをするため、健太は恩人である「おっこ」のもとへ向かうのだった。